X-Plane11のボネール国際空港シーナリー
シーナリー購入の動機
私は,自称離島ファンなので離島にある興味深い空港シーナリーに注目しています。
カリブ海の南エリアには,旧オランダ領にボネール国際空港があります。
この空港南方の干潟にフラミンゴの保護区があるからなのか,この空港は別名フラミンゴ空港と呼ばれています。
私はこのボネール国際空港を含めてカリブ海特有の美しいリゾート集落を再現したい風景だと考えてZL16のフォトシーナリーだけを先走って用意していました。
このエリアのフォトシーナリーは,雲が多くGoogleベースのZL16レベルが最良の画像でした。
このたび25%割引の誘惑に負けて2017年に発売されたAerosoftのシーナリーを購入しました。
このシーナリーの魅力は,空港周囲の街のテクスチャーと建物群,そして風にそよぐ椰子の木です。
椰子の木の様子は,広告用動画(1:35~40のあたり)でみることができます。
シーナリーの修正
地表テクスチャーの区域不足とフォトシーナリーの利用
空港周辺は,きれいなテクスチャーでカバーされており当初の目的の空港とその周囲の風景は満足できるものでした。
残念だったのが,シーナリーがカバーするテクスチャーの範囲でした。
シーナリーがカバーしているテクスチャーは,空港周辺5~10kmの範囲に限定されていました。
このシーナリーでは,シーナリーの範囲の道路をX-roadのように消しています。
下の画面右半分がシーナリーのフォト区域,左側がOrthoシーナリーの区域です。
そこで,あらかじめ作成していたGO2ベースのZL16(+12-069)のフォトシーナリー上でこのシーナリーを表示してみたところ,空港の西側にある建物が2m位浮き上がっていたことでした。
2017年発売のシーナリーですからなんとなく予感はしていましたが,シーナリーオブジェクトの多くをFS2004またはFSXのシーナリーから移行させて作られていたことです。
シーナリーには地形修正メッシュが入っていますが,当然のことながらこのメッシュを使うとフォトシーナリーが使えません。
シーナリーオブジェクトの修正
そこでフォトシーナリーのメッシュを生かして使うために,浮き上がったオブジェクトを特定して位置を修正することにしました。
WEDソースがないので,apt.datとdsfファイルをインポートして修正しました。
FSX等から移行させたObjectは,ひとまとめのポイントに配置されているので,片っ端から標高をAGL-2.0m,岸に近いタンク類はAGL-2.2mに修正しました。
セスナ機だけはAGL-1.7mの修正でした。
また新しいオブジェクトの中には,iOSで作られたものがありファイル名称の大文字と小文字の使い方が混乱していて,そのままではExport出来ないものがありました。
幸いにもこの現象は,ハワイのフリーシーナリーで経験済みだったので修正は簡単でした。
数時間の解析作業と簡易修正を行い,滑走路のテクスチャーなどの表示は完全に修正できていませんがフォトシーナリー上でこのシーナリーを使うことが出来るようになりました。
この作業を通じて,FSXやFS2004の日本の空港オブジェクトをX-Plane11のプライベートシーナリーに持ってくるおぼろげな手順がつかめたような気がしました。
フラミンゴ空港の風景
ボナール島は小さな島ですので,上空に上がると一目で見渡せます。
空港南側にある下の画像の上部にある水面は,フラミンゴの生息地です。
空港北側にはリゾート施設がたくさん見えます。
フラミンゴたちの追加
フラミンゴ空港なのに「一羽もフラミンゴがいないのはどういうわけだ!」と考えてフラミンゴの群れを置くことにしました。
空港の南にあるFlamingo Sanctuaryの鳥たちを再現することにして,CDB-Libraryにあるフラミンゴを追加しました。
これで名実ともにフラミンゴ空港らしくなりました。
小さな島ですから,Icon-A5のようなスポーツ機がよく似合います。
Enjoy Flight!
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